ほめて育てる
経験や学習などにより、行動は変わります
幼いころの子どもの行動に強く影響を与えるのは生まれ持った特性だそうです。それは、まだ経験や学習が少ないからです。 人の行動は、このような生まれ持った特性、経験や学習からの学び、育った生活環境からの相互作用によって決まっていくことが知られています。なかでも、経験や学習など後から身に付けたものの影響は大きいと言われています。但し、年齢によってその影響は変わるそうです。
子どもに身に付けてほしい行動を伝える方法「ほめる」
我が子が将来自立していくために身に付けてほしいこと(行動)はたくさんあると思います。その身に付けてほしい行動を獲得していくためには経験や学習がとても大事です。ではそれらの行動を実際に増やしていくにはどうしたらいいのでしょうか? 増やしていくのには「ほめる」という方法があります。な~んだ、簡単と思われたママ、侮るなかれ、このほめることが出来るかどうかは、実は私たち保護者の考え方や、子どもに対する理解の仕方が大きく影響します。 実際にほめる行動とはどんな行動でしょうか?周りの友だちと同じように出来た時?イヤイヤ周りの子よりももっと出来た時?
「ほめる」べきところが肝心
こんなふうに考えたことはありますか?子どもが普段当たり前にやっていること。例えば、いつものように朝一人で起きてきたこと。時々忘れるけど食べ終わった食器を流しに運んだこと。いつもだったらコップのジュースをこぼすこともあるのにこぼさず飲めたこと。これってどうですか?ほめるほどの事でもないですか?
正解は褒めるべきことです。これらの子どもの行動は当たり前のことが出来ているということでとても素晴らしいことです。考えてみればつい最近まではできていなかったことではないでしょうか。保護者であるあなたが今までしっかりと、そして上手に教えられてこられた結果身に着いたことです。その結果以前はできなかったことが出来るようになったという事です。ですから、子どもにあなたが好ましい行動をしていることに、気が付いていますよ、知っていますよという事を伝えるという意味があります。ほめ方はいろいろ、笑顔を返す、ありがとう、助かるわ等々。
豚もおだてりゃ木に登る
人ってお世辞と分かっていてもほめられると嬉しいものですよね。ほめられるってすごいパワーになるんです。やる気にもつながります。人の行動を変えるのにも非常に大きな力を発揮します。私もがんばってお料理を作ったときには家族から「おいしいね」って言ってほしいし、お掃除でピカピカにしたときには「きれいになったね」って言ってもらうと嬉しくなって木に登ってしまいそうになります。そして、次もがんばろうと思うのです。
この力を借りて、身に付けてほしい行動を増やすことが「ほめて育てる」ということです。理屈は分かったけれど実際にやるとなると…
言うは易し行うは難し
ですよね。
来年1月に予定しているペアレント・トレーニングでは、このあたりのことも含めて丁寧にお話しします。
まだ、少し余裕がありますので是非お申し込みください。
日程:平成29年 1/12(木)、1/26(木)、2/09(木)、2/23(木)、3/09(木)、3/23(木)、4/27(木)
(教室プログラム6回+フォローアップ1回(4/27)、計7回開催)
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